イ草は薬

健康野菜としてのいぐさ

いぐさは昔、薬草だった!

イグサは畳としての歴史もありますが、実は薬草としての歴史も存在しています。

多くの文献にはイグサは毒性が無く、利尿薬、消炎薬などの薬草としての効果があると記されています。

  1. 膀胱炎・尿道炎に1日10g程度煎じて飲用する。
    排尿痛があるときには、これに同量の干柿を加えて煎服すると良い。
    むくみにも同様に煎じて服用すると良い。
  2. 不眠症に良い。1日約20g服用すると良い。鎮静作用もある。
  3. 切り傷、出血、打撲にイグサを噛み潰したものを塗布すると症状が改善される。
  4. 水腫の治療として、1回に1.5g〜3g服用すると良い。
  5. 乾燥させた茎を3〜4g煎じて飲むと利尿作用がある。
  6. 黒焼きは小児の夜泣きに効果がある。

様々な菌に抗菌作用が!

大腸菌O157・大腸菌O26・O111(腸管出血性大腸菌)
サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌・(食中毒菌)
朽草菌・ミクロコッカス菌(ものを腐らせる細菌)等に抗菌作用がありました。

いぐさで活性酸素の消去!

活性酸素が多く蓄積されてしまうと、正常な細胞まで傷つけ、ガンを引き起こしたり、
過酸化脂肪をつくり動脈硬化を引き起こしたり、
糖尿病、老化、アトピー性皮膚炎、アレルギー疾患など様々な病気を引き起こします。
いぐさは、体内に蓄積した活性酸素を消去する食品です。

あらゆる食品の中で最も多い食物繊維

1. 肥満防止作用2. コレステロール上昇抑制作用 3. 血糖値上昇抑制作用
4. 大腸ガンの発生抑制作用 5. 有害物質の除去作用

いぐさの有害物質吸着効果と排出機能の高さ

畳表もそうですが、いぐさは、スポンジのように小さな穴がいっぱいあいた多孔質の構造をとっています。
このスポンジのような構造が様々な有害物質を吸着する性質をもっています。
いぐさの良さは新陳代謝を活発にし、有害な物質を速やかに排出してくれます。
利尿作用も高く、食物繊維が豊富に含まれているため、便通がよくなります。

ようするに、悪い物質を吸着し、排出する食品です。

北九州市立大学講師 農学博士 森田 洋  著より